野球をやっているだれしもが「ボールを遠くへと飛ばしたい」「高打率を残したい」そのように考えているのではないでしょうか。
しかし、野球というスポーツは「失敗のスポーツ」とも呼ばれており、一流のプロ野球選手ですら全打席のうち7割は失敗しています。
特に近年は、低反発バットの導入により、「投高打低」の時代に突入しています。
そんな中でも活躍していくためには、あらゆる投球に対応する必要があるのです。
本記事では、打撃をレベルアップしたいという球児に向けて、インコースとアウトコースの攻略法を伝授します。
打席や練習で意識すべきことや、おすすめの練習方法を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
基本のフォームを確認しよう

まずは、あらゆるコースに対応できるように基本的なフォームを確認しましょう。
チェックすべきポイントを順に解説していきますので、チェックしてみてください。
スクエアスタンスで練習
スタンスは肩幅程度に開くのが基本です。
また、スクエアスタンスが基本なので頭にいれておきましょう。
選手のクセを矯正するために、オープンスタンスやクローズドスタンスを導入する例もありますが、まずはスクエアスタンスで練習してください。
トップの位置を確認
トップの位置について、バットがスムーズに出やすい場所であるかを確認しましょう。
ダウンスイング、アッパースイングなど、スイングの軌道によってトップは変わるかもしれませんが、基本は耳の後ろぐらいにバットがくるのが好ましいです。
トップが定まっていないと、スムーズにバットが出てこないだけでなく、スイングの再現性が失われてしまうので注意が必要です。
インコース攻略の際に意識すべきこと

インコースを攻略する際に意識すべきことを解説します。
インコースを打つために意識してほしいポイントは以下の3つです。
・インサイドアウトのスイングを意識する
・ポイントを前に設定する
・インコースをさばくイメージを確立させる
また、それぞれのポイントが身につきやすいおすすめの練習方法を紹介しますので
しっかりとチェックしてください。
インサイドアウトのスイングを意識する
インサイドアウトとは、バットを身体の内側から出していくスイングのことです。
インコースを攻略する際は、バットを最短距離で無駄なく出す必要があります。
肘をたたんでインサイドアウトのスイングを意識しましょう。
ティーバッティングの際に、右打者なら右手、左打者なら左手一本でボールを打ってみてください。
肘をたたむ感覚が身につき、インサイドアウトのスイングができるようになりますよ。
ポイントを前に設定する
インコースを捌く際は、バットがボールにあたるポイントを通常よりも前に設定しましょう。
この時に意識してほしいのが、身体を開くのではなく、バットを前に出すイメージを持つことです。
軟式野球をプレーしていると、多少詰まっても打球を遠くへ飛ばすことができますが、硬式だと完全に詰まってしまいます。
おすすめの練習法として、ティーバッティングの際に、背中側からボールを投げてもらいましょう。
背中側から迫ってくるボールを前で捉えてセンター方向に打ち返してみてください。
ポイントを前にもってこないと上手くさばけませんので、「ポイントを前にする」という感覚を身につけやすいです。
インコースをさばくイメージを確立させる
自分の中でインコースを捌くイメージを確立させましょう。
苦手意識をもっていると攻略は難しいので、よいイメージを持つことが重要です。
まずは、インコース打ちが上手なプロ野球選手の打ち方を参考にしてみましょう。
例えば、読売ジャイアンツの坂本勇人選手は、インコースを打つ時に左腕の肘を外に抜くのが非常にうまいです。
また、福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手は、下半身の回転を使ってインコースを捌いています。
このように、名手の技を盗むのが上達への近道なので、実践してみましょう。
イメージが確立したら、マシンバッティングで試してみましょう。
このとき、自分で打席内の立ち位置を変え、インコースを重点的に練習するようにしてください。
アウトコース攻略の際に意識すべきこと

続いてアウトコースを攻略する際に意識したいポイントを紹介します。
身体は絶対に前を向かない(開かない)
身体が前を向いてしまうと、ボールから目線が切れるのでアウトコースの攻略は難しくなります。
絶対に身体が開かないように意識しましょう。
トスバッティングの際にスタンスを広めに取り、アウトコース低めのボールを拾うようなイメージを持って練習してみましょう。
身体の開きを防止する効果や、低めのボールを力強く打つイメージが身につくのでおすすめです。
ポイントは後ろに設定する
アウトコースを打つ際は、ポイントを後ろに設定します。
具体的には、自分のおへその前でボールを捉えるイメージです。
ただし、ポイントが後ろなのと「振り遅れる」ことは全く異なるので注意しましょう。
自分のおへその前で、バットの遠心力を使うようにスイングすれば、逆方向への長打が打てるようになりますよ。
ポイントを意識する練習としてはロングティーがおすすめです。
外角にボールを投げてもらい、ポイントを意識しましょう。
また、アウトコースのボールは打球に力が入りづらいので、どのようなポイントで、どのように打てば力強い打球を飛ばせるかを研究しながら練習してください。
さいごに:安定した打率を残すために

本記事では、インコースとアウトコースの攻略法について説明しました。
安定した打率を残すためには、あらゆるコース、あらゆる球種にバランスよく対応する必要があります。
中学、高校、大学とレベルが上がるにつれ、データの活用が増え、投手のコントロールミスは少なくなってきます。
上のステージで活躍したいと思っているのであれば、インコース、アウトコースの直球をなんなく打ち返せるように練習していきましょう。